【アニメ感想】スキップとローファー 第12話「キラキラ」

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アニメ「スキップとローファー」第12話より
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全話、文化祭にて出会ってしまった梨々華、聡介のお母さん、、みつみの3人でしたが、梨々華は開口一番に「また聡介を自分のために演じさせるの?」とお母さんにキツイ一言。親子関係のぎこちなさを聡介同様に感じていたお母さんは、ミュージカルの講演を見ることなく慧理君を連れて帰ってしまいました。せっかく家族の繋がりが改善されそうだった矢先にこれは……、梨々華も聡介が好きなのは分かるのですが、なぜこうも拗れる言動ばかりを選ぶのか。

スキップとローファー 第12話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

その後、聡介達のクラスへとやってきた梨々華達ですが、そこで聡介が秘密にしていた小役をやっていた事がクラスの皆にバレてしまいました。このように梨々華は聡介が嫌がることをわざとやっていることを察したみつみは、梨々華の迫力に気圧されながらもなんとか2人の間に入り、その場を収めようとしました。その小アリクイの威嚇のようなみつみの姿に、先ほどまでとは打って変わって明るさを取り戻していました。
こんなにも簡単に聡介を元気にできるほど、聡介の中でみつみは大きな存在なんでしょうね。そしてその様子を見て梨々華は一層イライラを募らせていました。

スキップとローファー 第12話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

そうして始まった聡介のクラスの最後の講演ですが、この講演を通して自分の気持ちを見つめ直していました。みつみや兼近先輩のようにやりたいことがない自分ってなんなんだろう。そうして思い出すのは講演終わりの兼近先輩。兼近先輩に話しかけられなかったのは、やりたいことを貫いている兼近先輩に対して「嫉妬」していたからだと気づきました。
こうやって自分の内面の弱い部分と向き合えるようになった聡介、1話の頃と比べると本当に変わったなぁとしみじみと感じました。

スキップとローファー 第12話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

公演が終わり、帰ろうとする梨々華を引き止め、聡介は自分の本心を伝えました。今までのような罪悪感からの付き合いではなく、梨々華が前向きになれる形で償いをしたい、そして何より「学校が楽しいんだ」と。当然梨々華の方は自己中だと大激怒して帰ってしまいました。ですが帰りのタクシーの中では打って変わって大号泣、その本音を最終話にしてようやく吐露していました。聡介の罪悪感にかこつけて付き合わせていたことに対する負い目、何も知らないみつみ達と楽しそうにしていることに対する嫉妬その本心が次々と出てきます。
これ、下手すると聡介の家族以上に関係が複雑ですよね、幸運なのはクリスくんという良き幼馴染がいること。ただ従うのではなく、言いたいことはしっかりと言いつつ、聡介も梨々華もどちらにも優しく寄り添ってくれる彼が間に立ってくれれば、しっかりと前を向けるようになった聡介との関係も改善していけると思います。
そして何よりもすごいのは梨々華役の寿美菜子さんの泣きの演技。ホントに泣いてるんじゃないかってくらいのナチュラルさは圧巻でした。やっぱり演技の上手さこういった剥き出しの感情のお芝居に出るんですね。

スキップとローファー 第12話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

ラストはクラスメイトと打ち上げに行く聡介と、生徒会として文化祭の後片付けの仕事をこなすみつみが、明日の片付けの約束をするシーンとなりました。
これで最終回となるのですが、来週も新しい話が続きそうな終わり方がこのアニメらしくていいですね。変わらぬ日々の積み重ねがこれからも続いていって、一方で良い方向に変わっていくものもある。
第1話では学校のことなんとも思っていなかった聡介が、みつみと明日の学校での約束をするラストは本当に学校を楽しいと感じれるようになったんだと嬉しく思いました。
これからのみつみ達の日常が楽しみになる、素晴らしい最終回でした。

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