【アニメ感想】スキップとローファー 第9話「トロトロ ルンルン」

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アニメ「スキップとローファー」第9話より
スキップとローファー 第9話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

第9話では夏休みに入り、みつみは実家のある石川県に帰省していました。
帰ってきたみつみはお土産を家族に渡したり、一緒にお昼ご飯を食べたり、昼寝をしたり東京にいる時とはまた違った形でリラックスしていました。
またみつみは実家に帰ってきてからはずっと方言で喋っているんですけど、全然違和感がない上に、それでいてミツミらしさが失われていなくて、本当に等身大の女子高生を演じさせたら黒沢ともよさんの右に出る人はいないんだなと改めて実感します。

スキップとローファー 第9話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

夕方になってからはフミちゃんや中学時代の同級生と花火をして遊びました。
フミちゃんとは電話でよく話していましたが、実際に会って話せるのはまた違った楽しさ、喜びがあるようで、みつみのテンションも急上昇でした。
花火をする海までいく道すがら、フミちゃんが以前話した気になる男の子と付き合うことになった話で盛り上がりました。こうやってどんなことも気兼ねなく話せる友人がいるのは実はすごく幸せなことだって、大人になってみると気づきますよね。

スキップとローファー 第9話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

翌日、みつみは久しぶりに帰ってきた安心感から、かなり遅くに起きてきたようでした。
このみつみがスイカを食べる音と共に、地元の風景が次々と切り替わるシーンは夏の暑いながらどこか心地の良い空気感が感じられて、みつみと同じようにホッとできるシーンでしたね。
また、お母さんのCVが能登麻美子さんということで、能登さんは石川県の出身ということもあり、優しく包み込んでくれるような、ピッタリのキャスティングでしたね。
同時期にやっている某GダムのCV:能登さんのお母さんキャラからは目を逸らしつつ……

スキップとローファー 第9話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

夏休みが終わり、東京に戻り学校生活が再開したわけですが、新学期最初は文化祭の準備が始まり、みつみは期待に胸を膨らませていました。
Aパートではみつみの地元ののどかさが描かれていましたが、それはそれとして、都会の華やかさは地方から出てきたみつみには新鮮で魅力的なんでしょうね。

スキップとローファー 第9話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

文化祭の説明会が終わり、その日はタイミングが合わずなかなか話せなかった聡介を見つけたみつみは急いで駆け寄り、地元のお土産を渡しながら文化祭に対する興奮を伝えていました。その中でみつみはあまりにも興奮しすぎて自分も聡介のように冷静にならないといけないなと話しましたが、聡介からすれば「躊躇いなく進めるみつみの方が、ずっと眩しくて遠いんだ」と、初めてみつみに対する聡介の心情が明かされました。自分は冷静なのではなく、ただ全ての物事から距離をとって止まってるだけ、恐れず進めるみつみの方がずっと尊いんだと。
意外だったのがこの「眩しい存在」に兼近先輩もカテゴライズされていたことですね、聡介にとってはちょっと距離を取りたい人かと思っていたのですが、眩しいが故に近づき難い存在であったんですね。
みつみも兼近先輩も二人とも新学期早々に聡介に会えて縁起が良いと発言してましたし、根本的な部分で似ている二人なのかもしれませんね。

遠ざかるみつみを見送っていた聡介ですが、みつみが「聡介が元気なさそうだからお土産3つあげる」と戻ってきました。
遠いと思っていた存在が、自分を気遣い近くに来てくれるのは聡介にとっては意外だったんでしょう。今はまだみつみの眩しさと自分の暗い部分を比較してしまう聡介ですが、いつかその内面ときちんと向き合えればと思います。

9話ラストではみつみ達のクラスの文化祭の出し物が演劇に決まってしまい、小役時代をよく思っていない聡介もこの決定には動揺しているようでした。みつみなど聡介の小役時代を知っているクラスメイトはわずかですし、聡介のビジュアル的にクラス内では役者として出てもらいたい方針になってしまいますよね。作品も終わりが近づいてきて、最後に一波乱ありそうな展開となってきました。

スキップとローファー 第9話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

今回の話でほっこりしたのは、みつみのお土産のキーホルダーをお父さんが何も言わず、貰ってすぐに自分の鍵束に付けていたところですね。無表情なお父さんですけど、みつみのことが大切で、本当に愛しているんでしょうね。
お母さんもみつみのために仕事を休んでいたり、弟や妹もみつみの帰りを本当に喜んでいたり、みつみの純粋さはこの家族に囲まれていたから育まれたんだなと思いました。

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