【アニメ感想】スキップとローファー 第11話「ワイワイ ザワザワ」

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アニメ「スキップとローファー」第11話より
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第11話はついにみつみの高校の文化祭が始まりました!!
みつみ達のクラスのミュージカルは1年の出し物ではトップの人気を誇っており、クラスのモチベーションも高まって順調な滑り出しでした。そんなクラスの様子に喜ぶみつみでしたが、一方で自分以外のクラスメイトは皆東京出身で、文化祭に中学時代の友人や家族が来ていることに孤独を感じてしまっていました。
自分の友人に、自分の知らない友人がいるということは、頭では当たり前だとわかっているんですが、実際に目にすると嫉妬心とはまた違った寂しさのようなものを感じてしまうんですよね、特に自分一人だけ地方から出てきたみつみは特にその気持ちが湧いてしまうんでしょう。

スキップとローファー 第11話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

みつみは次に美術部の結月の展示を見に行きました。
結月は自信作の絵を展示していたのですが、見にきた人は結月にばかり興味を持ち、絵をちゃんと見てくれないことにうんざりしていました。
そんなところへ誠が中学時代の友人と一緒にやってきました。ですが誠の友人は、出会ったばかりの誠と同じように、自分たちとはタイプが違すぎる結月に近寄りがたい印象を抱いていました。その雰囲気を察した誠は必死に結月の良いところを友人に伝え、結月がどれだけこだわって展示の絵を描いたか紹介しました。
前の場面で自分の絵をちゃんと見てほしいと漏らしていた結月にとって、これは本当に嬉しかったでしょうね。その後の「ヨークシャテリア」という短いセリフにもその嬉しさが滲んでいて、演じる内田真礼さんの表現力の高さにも驚かされました。

スキップとローファー 第11話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

このことで、人間関係で問題が起きることが多く、少し諦めもしていた結月にとって、ようやく気兼ねなく自分を出せる友人ができたと実感できたのでしょう。「私たち、出会って半年って感じがしない」と、その喜びを皆に伝えました。そしてその言葉は、孤独を感じていたみつみにとっても気持ちを前向きにするものでした。
この言葉で、友情は出会った時期や期間なんて関係ないことに気づいたんでしょうね。ずっとアニメで描かれているように、悪いことよりも良いことに目を向けられることがみつみの良いところですよね。

スキップとローファー 第11話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

ところ変わって聡介の方では、ミュージカルの講演を頑張っていました。
聡介が演劇をしてると聞いて、兼近先輩が黙っている訳ありません。演劇部の講演を観にくるように誘いに来ました。聡介に雑に扱われてもめげずに誘いにくる兼近先輩の底なしの明るさは、見ていて和みますね。
そんな開演前は「脚本のことを考えていない自分なんて想像できない」というほど自信たっぷりだった兼近先輩ですが、講演が終わると一転、不安そうな面持ちでお客さんの見送りをしていました。そして友人に脚本を褒められて顔を真っ赤にしながら喜ぶ様子に、兼近先輩もまだ10代の少年で、自信と不安を抱えながら頑張っているんだなと感じました。
このことは9話で兼近先輩を「眩しい存在」としていた聡介にとっても意外だったようで、表情こそ描写されていませんでしたけど、きっと聡介は驚いたんでしょうね。自分と違って、この人には不安や悩みなんてないんだと思っていた人の弱い部分を見て、自分はその人のほんの1部分しか知らないんだ、と。
高校に入ってから、みつみと出会い、聡介は自分が見えていた世界が狭かったことに気づいていっているように感じました。

スキップとローファー 第11話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

そんな聡介の元へ、弟の慧理君が迷子になって教室に来ていることが伝えられました。
知らせを聞いて教室に向かう聡介ですが、一方で慧理君とどのように接したら良いかわからないという本音を吐露します。「きっと慧理も自分になんか興味ない」と。ですが慧理君はいざ聡介がやってくると、先ほどまでハキハキと話していたのが嘘のように年相応に泣きじゃくり始めました。
作中でも言われているように、聡介が来てくれたおかげで安心して、緊張の糸が切れたんでしょうね。
そんな慧理君を聡介は優しく抱き上げます。
きっとみつみや兼近先輩、多くの人との出会いを経て聡介が変われたからこそ、慧理君と正面から向き合うことができるようになったんでしょうね。これをきっかけに、今一度兄弟の中を修復していって欲しいです。

スキップとローファー 第11話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

良い感じになった11話ですが、ラストに聡介の文化祭を冷やかしにきた梨々華と聡介のお母さん、そしてみつみの3人が出くわしてしまいます。
次回でいよいよ最終回、最後に一波乱起きそうな予感です。

スキップとローファー 第11話より
©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

今回の話では、クラスメイトの山田も意外な一面を見せていましたね。ただのお調子者キャラかと思いきや、迷子の慧理君にクラス中がパニックになる中、一人冷静に面倒を見ていたり、聡介が良くも悪くも気遣い屋であることを見抜いていたりと、周りをよく見ている人であることがわかり、驚きでした。

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